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〈中日病院だより〉(77) 禁煙したい?(4) ニコチン依存症は「病気」

(2017年12月12日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像禁煙外来の終了証を手にする池田顧問=名古屋市中区の中日病院で

 たばこがなかなかやめられないという話をよく聞きます。これは本人の意志が弱いからとか、嗜好(しこう)品だからなどではありません。最近の研究では「ニコチン依存症」と呼ばれる一種の病気だからと考えられています。

 ニコチン依存症は麻薬や覚醒剤の依存症と基本的には同じで、治すには本人の意志の力だけでなく、治療するための薬が必要となります。

 以前は、ニコチンガムやニコチンパッチなど、たばこ以外の方法でニコチンを体内に入れ、たばこをやめる治療が主流でした。そのため、ニコチン中毒である依存症そのものを完全に治すことはかなり困難でした。

 これに対して、2008年に開発されたバレニクリン(商品名チャンピックス)という内服薬は、ニコチン依存症そのものを治療する薬。禁煙治療の効果はかなり高くなってきました。当院でも金曜午後に私が禁煙外来でこの治療を実施しています。約400人を治療しましたが、7割ほどが禁煙に成功。達成者には記念に終了証を贈っています。(池田信男病院顧問・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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