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冬場に腕や足がかゆい

紙上診察室

(2017年12月12日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 冬場に腕や足がかゆい

 冬になると背中や腕、足がかゆくなり、眠れないこともあります。治療法や予防法は? 熱い風呂が原因と聞きましたが本当ですか?(男性・80歳)

A 乾燥防ぎ、保湿剤を塗る

 高齢になると皮膚の水分量や皮脂が減り、肌が乾燥してかゆみや湿疹などが起こる皮脂欠乏性皮膚炎の人が増えます。特に冬は湿度が低くなるため、相談者のような悩みが多くなります。中には腕や足、背中などにかき過ぎによる傷ができ、そこから細菌に感染し、より重い皮膚の病気になることもあります。

 全身のかゆみの原因には、病気や心身の状態、生活環境などが複数影響していることがあるため、まずは皮膚科医に診てもらうことをお勧めします。

 かゆみの原因が乾燥なら、保湿剤(クリームやローション)や炎症を抑える薬の使用、皮膚の乾燥に注意すれば、かゆみはかなり軽くなるはずです。ワセリンや尿素入り軟こう、かゆみがひどい時には一時的にステロイド軟こうを使う方法もあります。かゆみのために眠れない時は、抗ヒスタミン薬が有効です。

 風呂は42度以上になると皮脂を落とし過ぎるため、38〜40度に抑え、保湿剤を含んだ入浴剤を使うのもいいでしょう。硫黄成分入りは、かゆみなどの症状悪化の原因となるので避けましょう。入浴後には必ず保湿剤を塗ることが大切です。皮膚炎を起こしているなら、弱いステロイド軟こうの併用も効果があります。体を洗う時にはナイロンタオルなどは避け、強くこすらないこと。下着は綿にし、部屋を乾燥させないでください。(皮膚科医・吉祥寺セントラルクリニック理事長)

画像矢端幸子さん

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