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岐阜大院など 「A20ハプロ不全症」 治療法を発見

(2017年12月13日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する

 岐阜大大学院と東京医科歯科大大学院の研究グループは、自己免疫疾患の難病「ベーチェット病」を、子どもが発症した場合に名付けられる「A20ハプロ不全症」で、ベーチェット病とは異なる新たな症状や治療法を見つけたと発表した。11日に米国の免疫学学会誌に掲載された。

 ベーチェット病は口内炎を繰り返したり、皮膚に湿疹が現れたりする原因不明の指定難病。症状が似ているA20ハプロ不全症は2015年に報告されて以来、若年発症のベーチェット病と捉えられてきた。

 研究グループは国内にいる不全症の小児患者30人の臨床情報を分析したところ、ベーチェット病の診断基準を満たしたのは4割にとどまり、一般的なベーチェット病の症状とは異なる慢性甲状腺炎などを発症する例もあった。一方、ベーチェット病やリウマチの治療に使われている既存の製剤を不全症の患者5人に投与すると、有効性が確認できたという。研究グループの大西秀典・岐阜大大学院准教授は「まずはこの病気を広く知ってほしい。臨床試験も進め、適切な治療法を提案していきたい」と話した。(近藤統義)

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