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若年性認知症 理解と支えを 富山39歳で診断 丹野さん訴え

(2017年12月17日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【富山】 この記事を印刷する

友人に励まされ「新たな人生つくれる」

画像若年性認知症になった後の人生を語る丹野智文さん=富山市湊入船町のサンフォルテで

 若年性認知症とともに生きる会社員丹野智文さん(43)=仙台市=が16日、富山市湊入船町のサンフォルテで講演した。丹野さんは、患者を支える周囲の環境と理解が大切と強調。「人生は大きく変わったけど、認知症でも新しい人生はつくれる」と呼び掛けた。(山中正義)

 丹野さんは2013年、会社の同僚の名前を忘れるなどの異変に気付き、病院へ行くと、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。「アルツハイマー=終わり。絶望を感じた」。当時、39歳だった。

 だが、元気に生きる同じ病気の人らとの出会いで「悔やむのでなく、認知症とともに生きよう」と決意。家族以外の周囲の人にも打ち明けた。同級生に「次に会うときに、忘れていたらごめん」と話すと「俺たちは忘れないよ」と返答。「私が忘れてもみんなが覚えていてくれる。忘れたっていい」と思い、心配は吹き飛んだ。

 丹野さんは「周りの環境が良ければ、笑顔で楽しく過ごせる。人と人とのつながりの環境が大切で、それが私を笑顔にしてくれた」と振り返った。現在は自動車販売会社で働きながら全国で講演活動するなど、新しい人生を歩んでいる。

 講演会は、若年性認知症と就労を考える公開フォーラム(ラン伴2017富山実行委員会主催)の一環で開かれ、約250人が訪れた。

 若年性認知症は、65歳未満で発症する認知症。09年の国の最新調査によると、患者数は全国で約3万7800人、県内で約380人と推計される。

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