つなごう医療 中日メディカルサイト

胆石あるが無症状 手術は

紙上診察室

(2017年12月19日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 胆石あるが無症状 手術は

 特定健診の際に行った超音波(エコー)検査で胆石が5つ見つかりました。腹腔(ふくくう)鏡手術を勧められましたが、痛みなどの症状はありません。石を割ったり溶かしたりする方法もあると聞きましたが、手術をした方がいいですか。(女性・63歳)

A 年1回検査し経過観察

 質問の方は、いわゆる無症状胆石(サイレントストーン)のようですね。胆石発作はみぞおちの痛みが多く、胃が悪いと勘違いしている場合があります。そうした症状もないなら原則経過観察でよいでしょう。1年に1回程度、腹部エコー検査を受ければよいと思います。

 何個以上なら症状が出やすいというデータはないので、個数だけで手術するかどうかは決まりませんが、胆のうの中に石が充満している場合、胆のうの壁が厚い場合、がんの可能性が否定できない所見がある場合は、発見時に無症状でも手術を考えた方がよいでしょう。

 経過観察中に、みぞおちの痛みや右の肋骨(ろっこつ)の下辺りに痛みが出てきたり、肝機能異常を指摘されたり、胆石の増加や胆のう壁が厚くなった場合には急性胆のう炎・胆管炎・膵炎(すいえん)になる可能性があるので手術を考えてください。手術は腹腔鏡での胆のう摘出術が一般的で、症状が出た後でも受けられます。

 薬で胆石を溶かす溶解療法は石灰化していないコレステロール胆石で10ミリ未満、数個ほどであれば有効な場合があります。衝撃波を当てて胆石を砕く体外衝撃波破砕療法は同じくコレステロール胆石で小さくて1個だけなら有効のようです。いずれも再発率が高いという問題があり、適応できる例も限られるため、近くの専門医にご相談ください。(東海病院院長、消化器外科)

画像山本英夫さん

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人