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体内にガーゼ 44年間 名大病院賠償 腫瘍発症に関係か

(2017年12月20日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

 名古屋大病院は20日、1970年に不妊症の手術をした患者の体内にガーゼを取り残し、44年にわたって放置されていたと発表した。患者は長年、腹痛や便秘を訴えていたという。患者や家族に謝罪し、損害賠償をした。

 患者は愛知県に住む80代の女性。2014年に名大病院で骨盤内の腫瘍を切除する手術をしたところ、布状の人工的な異物が見つかった。女性は70年に手術を受けて以来、骨盤周辺の外科治療を受けたことがなく、この手術の際に取り残されたガーゼの可能性が高いと判断した。

 病院によると、手術で使ったガーゼと回収したガーゼの数が合わない時は、必ずエックス線撮影で確認しているが、当時はこうした防止策はとられていなかった。ガーゼはエックス線に写らないものが使用されていたという。

 名大病院は、女性が腹痛や便秘に苦しんでいたことや、骨盤内腫瘍の発症に関して「ガーゼと無関係でない」としている。骨盤内腫瘍の手術で女性は人工肛門が必要となった。取り残しの判明後、治療や損害賠償の話し合いを続け、患者の了解を得たうえで発表した。病院は「患者さんやご家族に大きな不安と苦痛をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントした。

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