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梅毒 初の5000人超え 17年集計 若い女性らに拡大

(2018年1月6日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 性行為などで感染する梅毒が若い女性らに広がり、国立感染症研究所の集計によると2017年の患者数は、現行の集計方式となった1999年以降で初めて全国で5千人を超えたことが分かった。うち3割を占め、患者数が最多の東京都は感染拡大に歯止めをかけるため、18年度から検査態勢拡充などの対策に本腰を入れる方針だ。

 同研究所によると、17年12月17日までに報告された患者数は5534人。都道府県別で見ると東京都が1705人と最多で、大阪府(788人)愛知県(325人)神奈川県(312人)など都市部で目立つ。石川県は23人だった。

 20年東京五輪・パラリンピックを控え、都は感染拡大を懸念。小池百合子知事の指示もあり、18年度予算案の各局要求に対策費用を盛り込んだ。

 梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が原因で起きる感染症。抗菌薬で早期に治療をすれば完治するが、放置して進行すると脳や心臓に合併症を引き起こす。予防にはコンドームの適切な使用が有効で、発疹などの疑わしい症状があればすぐに受診して検査することが重要だ。ただ診断や治療の経験が乏しい医師もいるため、都は梅毒に関する医療機関向けの研修会も新たに計画する。

 梅毒は近年、特に20代の女性で増えているとされ、母親が妊娠前や妊娠中に感染すると、胎盤を通じて胎児も感染する「先天梅毒」になり、生まれた赤ちゃんが死亡することもある。

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