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訪問介護 民家駐車場シェア 春日井市 事前に登録無償

(2018年1月15日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像空いている駐車スペースを貸し出す住民=春日井市高森台で

 春日井市は今月から、住宅街への訪問介護や在宅診療で、スタッフが近隣の民家の空いている駐車スペースを無償で利用する仕組み「ハートフルパーキング」を始めた。都市部で民間が割安で提供する駐車場シェアの行政版。市によると自治体による無償利用は県内で初めて。(浅野有紀)

 実施するのは、時間貸しの有料駐車場がほとんどなく、介護需要が高い高蔵寺ニュータウンの石尾台、高森台地区。一戸建て住宅が整然と並び、道幅が狭いため路上駐車は近隣の迷惑となる。両地区へ介護に出向くことが多い、春緑苑ヘルパーステーション(同市廻間町)の前田浩二副施設長(49)は「駐車禁止以外の空きスペースを探すのは難しく、相当離れた場所に止めることもある」と話す。

 ほとんどの住宅に自家用車の駐車スペースがあり、日中は空いていることも多い。昨年、市は無償利用を検討し、両地区の5700世帯にアンケートすると、120世帯が「離れて暮らす子ども用に空いている」「昼間は車で外出している」などの理由で駐車スペースの一時提供を快く引き受けてくれた。協力を申し出た高森台の三浦幸栄さん(68)は「坂が多くて車がないと不便な地域。1台分でも助かる人がいるのなら利用してほしい」と話す。

画像利用できる駐車場の検索画面=春日井市役所で

 提供者は、インターネットサイトで貸し出せる曜日と時間帯を事前に登録する。介護ヘルパーや診療に向かう医師は希望日を検索し、近くで見つかった場所を予約。急きょ貸し出せない事情ができた住民は、前日までにキャンセルするか、直接、利用する事業者に電話で知らせる。現在、利用登録する市内の介護、医療機関は計61事業者となっている。

 市は227万円かけてシステムを開発した。2016年の市内の訪問介護、看護の利用者は月平均2900人。25年には月平均6200人になる見込みで、住宅密集地や中心市街地での利用も増えそうだ。市地域福祉課の神戸洋史課長は「今後、市域全体に広げていきたい」と話している。

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