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脚が痛むが血管は異常なし

紙上診察室

(2018年1月23日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 脚が痛むが血管は異常なし

 脊柱管狭窄(きょうさく)症で8年前から足裏にしびれがあるのに加え、両脚のふくらはぎが腫れてきました。静脈瘤(りゅう)を疑い超音波(エコー)検査をすると、できていないとのこと。別の血管外科で弾性ストッキングを処方されましたが、触るだけで痛く、とてもはけません。(女性・79歳)

A 神経の病気も調べて

 脚の痛みで来院される患者さんは加齢とともに非常に多くなります。脚の痛みには動脈、静脈、リンパ管が原因となる血管の病気と、骨、神経などが原因となる整形外科や内科の病気があります。

 質問の方が心配されている静脈瘤は、だるい、むくむといった症状はありますが、触るだけで痛いという症状は血栓ができる、潰瘍ができるなど、よほど重篤にならない限り現れません。この方はエコー検査をされているので、脚の動脈や静脈が血栓でつまっているなどの血管の病気はなく、今回の症状は別の原因と思われます。

 弾性ストッキングを処方されているので両脚に浮腫(むくみ)があるかもしれません。何らかの病気が原因の場合はその治療を優先しますが、原因が分からなければ圧迫療法を行います。弾性ストッキングの着用が基本ですが、高齢の方に対しては圧力の弱いタイプに変えたり、包帯やサポーターを代用したりすることもあります。浮腫は長時間立つ仕事の方はなりやすいです。時々、脚を曲げたり伸ばしたりするようにしましょう。

 脊椎の病気にかかったことがあるとのことで、神経による痛みも考えられます。年齢的に膝や腰が悪くなる方が多いので、整形外科もあらためて受診されることをお勧めします。(いわた血管外科クリニック院長 岩田 博英さん)

画像岩田 博英さん

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