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〈中日病院だより〉(82) 肺がん(下) 無症状の「末梢型」が増加

(2018年2月6日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
肺がんの種類

 肺がんの9割以上はたばこが原因です。肺の中は気管支が枝のように広がり、その先に肺胞という小さな袋状の組織があります。たばこの煙の中の発がん物質が肺胞に到達すると、体から排出することが困難になり、何年もとどまって肺の細胞をがん化させる可能性が高くなります。

 たばこにフィルターがなかった昔は、刺激が強くて肺の奥まで煙を吸い込まなかったため、肺の入り口に近い太い気管支にできる「中心型肺がん」が多かったのですが、マイルドなたばこが増えた現在、肺の奥にできる「末梢(まっしょう)型肺がん」が増えました。

 中心型は心臓に隠れているため胸部エックス線で見つかりにくいですが、たんやせきなどの症状で見つかることがあります。末梢型はエックス線やCTで発見されやすいですが、無症状のことが多いです。

 禁煙期間が長くなれば、次第に発がんの可能性は低くなります。たばこによる発がんは20年以上かかるので、一刻も早く禁煙し、再喫煙や受動喫煙をしないことが大事。アスベストやクロムを使う職業では粉じん、溶液ミストの吸入を避けることも必要です。(森下宗彦呼吸器内科医師・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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