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自覚症状ないが「胃炎」診断

紙上診察室

(2018年2月6日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 自覚症状ないが「胃炎」診断

 胃カメラとピロリ菌検査(血液)をしたところ、陰性でしたが「鳥肌胃炎」と診断されました。後の健康診断は「萎縮性胃炎」との結果でした。自覚症状はありません。胃カメラがつらいのですが、再検査を受けた方がいいですか。(女性・42歳)

A ピロリ菌 入念に検査を

 萎縮性胃炎とは、胃粘膜の炎症が続いて粘膜が薄くなり、萎縮した状態です。ピロリ菌感染によるものが多く、ほかにA型胃炎という自己免疫疾患が存在しますが、まれなケースです。胃の萎縮が進行すると、ピロリ菌が減少し、検査が陰性になることがあります。

 質問の方は血液で検査をされていますが、ピロリ菌検査にはこのほか息を吹いて調べる尿素呼気テストなど数種類の方法があります。ただ検査は完璧ではなく、一つの検査が陰性でも、感染していないとは言い切れないので、追加の検査をされることをお勧めします。胃がんの大半はピロリ菌感染者に発生しているので、感染の有無はしっかり調べる必要があります。

 さらに鳥肌胃炎とも診断されているとのこと。鳥肌のように細かい隆起が密集した状態を指し、若い人、特に女性のピロリ菌感染者によく見られる症状です。胃がんが発生しやすい胃炎として注目されています。

 胃の状態を正確に把握することが何より大切です。ピロリ菌感染の有無を調べ、必要に応じて治療を受けることで将来、胃がんになるリスクを軽減できます。胃炎の経過観察も必要です。現在の胃カメラは嘔吐(おうと)反射の少ない経鼻内視鏡や、鎮静剤を使って眠った状態で行うことも可能です。ぜひ内視鏡専門医を受診してください。(名古屋内科、内視鏡クリニック理事長)

画像林 勝男さん

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