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寝ていて体を起こすと、目まい

紙上診察室

(2018年2月13日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 寝ていて体を起こすと、目まい

 寝ていて体を起こすと、ぐるぐる回転するような目まいがし、その後も何度か起こります。様子を見ていますが受診した方がいいですか? (女性・65歳)

A 良性かどうか精密検査を

 目まいには、脳や内耳、自律神経などに関わる目まいの他、貧血や肩凝りからくるものなどさまざまなタイプがあります。

 ぐるぐる回転する目まいは、内耳性のものが多く、代表的なものとして良性発作性頭位目まい症があります。これは、頭の向きを変える、横になった状態から起き上がるなど姿勢を変えるとき、数秒から10数秒間起きるものです。嘔吐(おうと)を伴うことはありますが、耳鳴りや聞こえの不調は生じません。

 相談者は、症状から良性発作性頭位目まい症の可能性があります。内耳にある耳石の一部がはがれ、特定の部分を刺激することで生じます。あえて目まいが起きやすい姿勢や体位をとったり、日常でも積極的に体を動かしたりして改善させることができます。目まいがするからと安静にすると、かえってよくありません。

 1日の歩行が少ない、横になって長時間テレビを見るなど活動量の少ない人はなりやすいと言われています。日頃から体を動かすことが予防になります。

 ただ、まれですが前庭神経炎やメニエール病、脳血管の病気、あるいは脳腫瘍といった病気による目まいもあります。念のために精密検査も必要でしょう。できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診し、しっかり検査しておくことをお勧めします。

 耳石を正しい位置に戻す運動療法(エプリー法)もあるので、医師に尋ねてみてください。(国際医療福祉大病院耳鼻咽喉科教授)

画像中川 雅文さん

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