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第4回 日本薬局学会 学術総会 11月6・7日長良川国際会議場 保険薬局は新たな時代へ 岐の阜からの挑戦
 第4回日本薬局学会学術総会が11月6、7日に岐阜市の長良川国際会議場で開かれた。開催に先立ち、薬局や薬剤師の質的向上に取り組む日本薬局学会会長の岩崎壽毅・阪神調剤薬局社長に、保険薬局を取り巻く現状や課題を聞いた。
(聞き手・中日新聞岐阜支社片田知行支社長)

インタビュー

株式会社阪神調剤薬局代表取締役社長岩崎壽毅氏(いわさき・としき)氏 平成22年5月より、社団法人日本薬局学会及び社団法人日本保険薬局協会の会長に就任

─新しい学会ですね。学会の開催意義や目的を教えてください。

 「2004年に日本保険薬局協会をつくって7年目になります。この協会から07年、保険調剤薬局を中心として学会を設立しました。保険薬局の業務は、患者さんに薬を渡し、説明することが大半を占めます。こうした業務を一つの集大成として学会で発表することで、保険薬局の役割を皆さんにアピールしたいです。薬剤師がこれまで培ってきたことや問題点、疑問点を研究して発表し、皆さんに理解していただきます。最終目標は、市民の皆さんに喜んでもらうことです。また、他者の発表を聞くことで、薬剤師の勉強にもなるし、士気も上がります」

─今回のテーマに「保険薬局は新たなる時代へ~岐の阜からの挑戦~」を選ばれた理由は。

 「保険薬局は今、曲がり角にあります。02年の診療報酬改定で、ジェネリック(後発)医薬品の名前が初めて出ました。後発品を使うと、数量を基に診療報酬の点数が加算されます。処方せんで医師が変更不可と署名していない場合には、薬剤師が患者さんの同意を得て後発品に変更する『代替調剤』もできるようになりました。後発品は品質が安定している物なら、患者さんの負担が減り、国の医療費抑制にも寄与できるメリットがあります。こうした状況の変化に、薬局も対応していかなければならないと、気持ちを新たにしているところです。岐阜から新たな時代へのメッセージを発信したい」と思います。

─保険薬局の現状は。

 「日本は医薬分業の後進国だ。欧米では医薬分業が進んでいた1976年に、日本での分業率は2・6%でした。患者さんは、医師を選択する権利はありますが、薬剤師は選択できませんでした。今では、保険薬局の存在が認識され始め、現在、分業率は60%以上まで上がっています」

岩崎壽毅氏と片田知行支社長

中日新聞岐阜市社片田知行(かただ・ともゆき)支社長

─保険薬局を取り巻く課題や取り組みを教えてください。

 「保険薬局は、単にお薬を供給しているだけではなく、法律においても、医療提供施設として位置づけられるようになりました。」薬局は医療提供施設で薬剤師は患者さんの話に耳を傾け、患者さんの困っていることに明確に答えることができるようにならなければなりません。いわば、開業医のような役割を担うことができるように。処方せんを見て、医師の考え方が読み取れるくらいまでレベルアップし、患者さんに『薬のことは医師よりも薬剤師に聞いたほうがいい』と思ってもらえるようにしたいです。そのために、薬剤師には高い倫理観や、医療現場で通用する実践力が求められています」

─大学の薬学部が6年制になりましたね。

 「薬学部卒業生の大半が薬局に勤務する薬剤師を進路に選びます。薬剤師の職域を拡大し、やりがいある仕事にしていくことも大切です。処方せんから医師の考え方を読み取ることからさらに踏み込んで、たとえば、お薬による副作用が重篤化する前にいちはやく予兆に薬剤師が気付き、血圧などバイタルサインから判断し、医師にフィードバックすることは、非常に重要な薬剤師の役割であります。」

─他にも力を入れている取り組みがあれば教えてください。

 「セルフメディケーションや、お薬手帳の普及です。国の医療費を抑制するためにも予防医学は大切です。セミナーやシンポジウムを開き、啓発していきたい。お薬手帳は、患者一人ひとりが持つことで、複数の医療機関からどんな薬をどれだけ処方されているかを自分で一元管理することができます。また、薬剤師も薬の重複や、飲み合わせを把握できます」

─市民公開講座の講師に三浦雄一郎さんを選んだ理由は。

 「市民講座は市民の皆さんへのお礼。患者さんは、高齢者がほとんどです。高齢でも元気で活躍している三浦さんの話を聞いてもらい、元気のおすそわけをしたいです。いくつになっても挑戦する勇気を持ち、努力すれば成し遂げられることを皆さんに分かってもらいたいです」

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