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2.「職業」「食生活」「習慣」について

お答え頂いた先生
  • 神奈川県立がんセンター 成松 宏人 先生
質問:発がん性のある食品、生活習慣等の情報が溢れていて何が本当かわかりません。実際にがんになりやすいもの、予防につながるものがあるのか知りたいです。
回答:

国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12か条」を参考にするといいでしょう。実は、一般的に言われている、より良い生活習慣と同じです。しかし、この「新12か条」は日本人を対象とした疫学調査や、現時点で妥当な研究方法で明らかとされている証拠を元にまとめられたもので、最も信頼がおけると考えて良いでしょう。

インターネットを含めて、ちまたには、さまざまな情報があふれていますが、科学的でないものも散見されます。とくに、単一の健康食品の摂取や極端な食生活は、かえって健康を害しますので、注意が必要です。情報を受け取る側も、その情報の精度を見極める目を持つことが必要になってきているのかもしれません。

現時点では、この「新12か条」に従って日常生活を送ることが、最も効果のあるがんの予防につながると考えられます。

1. たばこは吸わない
2. 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
3. お酒はほどほどに
4. バランスのとれた食生活を
5. 塩辛い食品は控えめに
6. 野菜や果物は豊富に
7. 適度に運動
8. 適切な体重維持
9. ウイルスや細菌の感染予防と治療
10. 定期的ながん検診を
11. 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12. 正しいがん情報でがんを知ることから

詳しい説明はがん研究振興財団のホームページを参照してください。
【がんを防ぐための新12か条(PDF)】
http://www.fpcr.or.jp/pdf/p21/12kajyou_2015.pdf

質問:添加物・化合物は「がん」にどのように影響しますか?がんを抑制する働きのある食材は本当にありますか?
回答:

がんのリスクになる生活習慣については、がん情報サービス ganjoho.jp (国立がん研究センター)のホームページで最新情報をえることができます。
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html

たとえば、飲酒は口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、乳がん発症のリスクになることが分かっています。

逆の摂取をすることで、がんのリスクを下げることが報告されている食材や栄養素もあります。しかし、それらも多く摂取することで、他の病気の原因になることもあり、そのまま日常の生活に取り入れることは難しく注意が必要です。「がんを防ぐための新12か条」で奨められている項目を守って生活することが現実的な対策法でしょう。

また、一部の化合物もがんのリスクになると挙げられていますが、日本では食品の安全については対策がなされているので、日常生活ではそれほど神経質になる必要はないでしょう。

【がんを防ぐための新12か条(PDF)】
http://www.fpcr.or.jp/pdf/p21/12kajyou_2015.pdf

質問:喫煙者のがん患者死亡率について、喫煙期間・年代別・性別等々詳細データを開示願います。
回答:

がん情報サービスganjoho.jp(国立がん研究センター)のホームページで詳細な情報を得ることができます。
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/smoking.html

質問:総合的ながんの統計が一目でわかるようなものはありますか?
年齢・性別・住んでいる地域・身長・体重・睡眠時間等々、様々な角度からの分析結果を見たいです。
回答:

がんの発症にとって重要なものはがん情報サービス ganjoho.jpで出している一般向けの以下の冊子が役に立ちます。読みやすく、グラフを使って解説してありますので、ダウンロードしてみるといいでしょう。

【科学的根拠に基づくがん予防(PDF)】
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/knowledge/301.pdf

質問:水回りに窓が無くカビの発生しやすいマンションで暮らしているため、子どもへの影響がとても心配です。吸い込んだカビはがんの原因となるのでしょうか?
ピーナツ等のカビはアフラトキシンが含まれ、発がん性が高いと聞いたことがあります。
日常よく食べている食品のカビの発がん性の有無についても知りたいです。
回答:

カビ毒の一種である、アフラトキシンの摂取により肝臓がんの発症のリスクが上がることが分かっています。しかし、その他のカビや産生される毒素については、発がんとの因果関係がはっきりしているものはありません。

あまり、神経質になる必要はありませんが、アレルギーや食中毒の原因になることもあるので、可能な限りで対策をしておくといいでしょう。

【参考】がん情報サービス ganjoho.jp (国立がん研究センター)
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html

  • 1.「早期発見」「検診・検査」について
  • 2.「職業」「食生活」「習慣」について
  • 3.「がんの予防」について
  • 4.「遺伝・血縁」について
  • 5.「体質」「年齢」「性別」「性格」について
  • 6.「抗がん剤の効果・副作用・安全性」について
  • 7.「がん治療の費用・保険」について
  • 8.「癌について知りたい」「癌についての情報」について
  • 9.「がんのメカニズム」「がん研究」について
  • 10.「医療機関」「医師」について
  • 11.「精神的ケア」「がんとの共存」について
  • 12.「肺がん」について
  • 13.「食道がん」「胃がん」「大腸がん」について
  • 14.「肝臓がん」「すい臓がん」について
  • 15.「乳がん」について
  • 16.「子宮がん」「卵巣がん」について
  • 17.「腎臓がん」「前立腺がん」「膀胱がん」について
  • 18.「その他のがん」「白血病」などについて
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