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中日新聞 広告局 企画・特集

延ばそう健康寿命!今日からできる心臓病と脳卒中の予防と対策
7月15日と16日の両日にわたり、長良川国際会議場(岐阜市)を中心に、『第42回日本動脈硬化学会総会・学術集会』が開催されます。これに先立ち6月19日(土)、愛知県名古屋市のウィルあいちにおいて市民公開シンポジウムが開催され、市民の方が動脈硬化について理解を深め、予防への意識を高める機会となりました。

■共催/第42回日本動脈硬化学会総会・学術集会、ファイザー株式会社、中日新聞社
■後援/厚生労働省、愛知県、名古屋市、日本医師会、愛知県医師会、名古屋市医師会
■企画・制作/中日新聞広告局

ご挨拶

第42回日本動脈硬化学会総会・学術集会 会長 名古屋市立大学副学長・大学院医学研究科教授 横山信治先生
 動脈硬化とは、文字どおり動脈が硬くなって血液の流れが滞り、さまざまな疾患を引き起こすものですが、代表となる「心疾患」と「脳血管疾患」は、日本人の死因の約3分の1を占めています。しかも発症すると、命を救えても後遺症でQOL(生活の質)が著しく低下する場合があるため、発症しないための「予防」が何より大切です。
 そこで本日は4名の専門家が、動脈硬化についての基本的な知識と、予防につながる生活習慣の改善についてそれぞれの立場から講演します。そして、歌手の西城秀樹さんと演者によるパネルディスカッションでは、脳梗塞を経験された西城さんのお話をお聞きするとともに、市民の方の質問に演者がわかりやすくお答えします。本日の市民公開シンポジウムが皆様の動脈硬化に対する理解を深め、予防に取り組むきっかけとなることを心より願っております。

第1部 講演会

講演1 心筋梗塞・脳梗塞にならないためには! ~動脈硬化の成り立ちから理解する予防法とは~

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授 荒井秀典先生
 動脈硬化は血管壁が老化して硬くなるだけでなく、悪玉コレステロール(LDL―C)が動脈の血管壁にプラークという脂肪の塊を作ってこびりつきます。そして、突然血管壁が破れ、そこに血栓ができ、血管を詰まらせ心筋梗塞や脳梗塞を起こします。主な原因は加齢ですが、高脂血症、糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子が進行を速めます。
 しかも、これらは個々の程度が軽くても、重積することで心筋梗塞や脳梗塞の発症率を高めることがわかっています。そのため動脈硬化性疾患の予防には、危険因子を総合的に管理することが重要となります。食事・運動療法、禁煙などにより生活習慣を見直し、メタボリックシンドロームを予防・改善することが、動脈硬化性疾患の予防につながります。まずは定期的な健康診断をとおして危険因子をチェックし、一つでも見つかった方は早めに専門医、かかりつけ医に相談してください。

講演2 食事と動脈硬化予防

日本女子大学家政学部植物学科教授 丸山千寿子先生
 動脈硬化の予防・改善には、第一に活動エネルギー以上のカロリーを摂取しないよう、食事量を調整することが大切です。ただし、その内容も重要。一日の適正な摂取エネルギー範囲内で、炭水化物・脂質・たんぱく質、n3系多価不飽和脂肪酸、コレステロール、食物繊維、ビタミン、ナトリウムとカリウムを、摂ることが望まれます。
 このように栄養素を並べると難しく感じますが、かつて日本人が習慣的に摂取してきた玄米・麦飯、芋類、魚類、大豆・大豆製品、根菜類、海藻、キノコ類、こんにゃくなどを使った和食メニューと日本茶には、これらの栄養素がほとんど含まれています。一日3食のうち2食を和食にし、主食、主菜、副菜を基本にバランスよくこれらの食材を摂取することで、食事を楽しみながら動脈硬化の予防につなげてください。

講演3 生活習慣病と運動

中京大学体育学部 中京大学大学院体育学研究科教授 湯浅景元先生
 動脈硬化の予防は、「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後に薬」といわれています。特に効果が期待できる運動には、ウォーキングが広く浸透していますが、脂肪を燃焼する効果はあっても、筋力や骨の衰えを予防することはできません。運動も偏食は禁物。できれば呼吸が苦しくならない程度のスピードで、毎日30分以上のウォーキングを中心に、筋力トレーニング、ストレッチを組み合わせて行うことが理想です。
 また「運動したくても時間がない」という方も工夫次第。クルマで買い物に行ったら、店舗の入り口から最も遠い場所に駐車するだけでも歩く距離が違います。たとえ小さな運動でも習慣づけることが大切。それが動脈硬化を予防し、脚力の衰えを防止して健康寿命を延ばすことにつながります。  

講演4 禁煙の重要性~脳・心血管病予防のために~

水田クリニック院長水田隆俊先生
 喫煙は動脈硬化の危険因子であり、喫煙者の心筋梗塞と脳卒中の発症率は、非喫煙者の約4倍になります。しかも、たばこの副流煙には、喫煙者が吸い込む主流煙の50倍の発がん性物質や有害物質が含まれており、受動喫煙の深刻な影響も危惧されています。公共施設の全面禁煙を行ったアメリカの都市では、その年心筋梗塞の発症率が40%減少したという報告もあるほど。現在では国際条約下に169もの国が何らかの禁煙施策を実施しています。たった1年の禁煙で心筋梗塞の発症は半減し、脳卒中の発症率は非喫煙者のレベルに戻ると言われています。
 日本でも禁煙外来が開設され、2006年からは一定の基準を満たせば、保険適用で禁煙治療が受けられるようになりました。今ではニコチンパッチ以外に、喫煙で得られる満足感を抑制する内服薬もあり、3ヶ月の禁煙治療により約7割の方が禁煙に成功しています。喫煙は依存性の強いものです。禁煙を望む方は一人で悩まず、禁煙外来に相談してみてください。

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