つなごう医療 中日メディカルサイト

医人伝

患者の『生活の質』を重視 滋賀県立成人病センター 高倉賢二さん  写真
 「あなたが今、するべきことはゆっくり寝るだけ。明日はぼくらが一生懸命にやりますよ」 手術を控え不安を募らせている女性患者に、高倉賢二さんは笑顔で語りかけた。前向きになった患者のほおが、少しずつ緩んだ。 日常的なケアは若い医師らに任せ、回診では、もっぱら雑談で患者の心情をつかむことに気を配る。「病院…(2010年8月24日) 続きを読む
慢性腎臓病 チームでサポート 聖隷浜松病院 磯﨑泰介さん 写真
 「腎臓は悪くなってないよ。五輪に出るなら別だが、普通に暮らすなら大丈夫」。80代の女性患者に優しく語りかける。手には体重や血圧、尿量などの検査データが書き込まれた「腎臓いきいき手帳」。患者自身に健康度合いを把握してもらおうと配っている。 自覚症状が乏しく治療が長期にわたる慢性腎臓病。「数値を示して説明すれば…(2010年8月17日) 続きを読む
動脈瘤手術、ライフワークに 名古屋市立東部医療センター東市民病院 須田久雄さん 写真
 かばんの中にはいつも、動脈瘤(りゅう)手術を説明するときに見せる心臓の模型と、繊維製の人工血管が入っている。須田久雄さんが患者と会う場所は、東市民病院の診察室だけにとどまらない。手術を迷っている患者がいると聞けば、別の病院にまで飛んで行き、ベッドの脇で質問に1つずつ答える。 「説明を聞くのに、病人が動く必要…(2010年8月10日) 続きを読む
障害児の診療に力入れる たわだリハビリクリニック 多和田忍さん 写真
 「今日はご機嫌、どうかなー」。じゅうたん敷きの小児用診察室で、多和田忍さんは、寝ている2歳の男児の横に座り、そうっと抱き上げる。うつぶせにしたり、腕を持って上げ全身を触って確かめる。 次は、ダウン症の男の子(2つ)。靴を調整するために、歩く様子を見る。「こっちまできてねー」と手を広げて抱き留める。 名古屋市…(2010年8月3日) 続きを読む
地方の周産期医療を担う 伊那中央病院 黒沢和子さん  写真
 「順調に大きくなっていますね」「塩分には気を付けてください」。胎児の超音波画像を見ながら、妊婦に優しく語りかける。 長野県佐久市出身。父親は外科医で「患者さんのことは家族にも話してはいけない」と、仕事の話をしない人だった。でも、いつの間にか、患者に寄り添う仕事を身近に感じていた。 出身大学の信州大付属病院で…(2010年7月20日) 続きを読む
へき地医療の魅力広める 三重県地域医療研修センター 奥野正孝さん 写真
 「往診に付いて行ったら、すごい山奥で、道幅が車1台分ぎりぎり…」。研修医(26)の体験談に、奥野正孝さんは目を細める。 窓の外には熊野灘。三重県最南端のへき地医療拠点・紀南病院に設けられた「三重県地域医療研修センター」の初代センター長として昨年赴任した。 県内だけでなく、東京の東大病院、聖路加国際病院、大阪…(2010年7月13日) 続きを読む
家庭医療を実践 けいじゅファミリークリニック 吉岡哲也さん 写真
 頻尿を訴える高齢女性の話を、若い研修医が聞いている。やりとりを隣室のモニターで見守りながら、吉岡哲也院長(38)は静かに語った。「患者さんが話したいことをいかに引き出せるか。それが家庭医の最も重視することなんです」 日本海に突き出た能登半島の石川県七尾市。家庭医療を実践する「けいじゅファミリークリニック」は…(2010年7月6日) 続きを読む
発達障害児と親の心をケア 名古屋大付属病院 吉川徹さん 写真
 診察室でお母さんが心配そうに訴えた。小学校に入学したばかりのアスペルガー症候群の息子が、ほかの児童をしかる担任教師の声におびえ、家でも不安定になるという。 「恐怖が鮮明によみがえってしまうんだよね」。ひげを蓄えた吉川徹さんは静かに受け止めつつ、腕を組んだ。学校に伝えて、対応を求めるべきか。しばらく様子を見る…(2010年6月29日) 続きを読む
患者が主役の在宅看護を 北原医院 村松幸代さん 写真
 静岡県磐田市の住宅で、村松幸代さんは患者のガーゼを換え、痰(たん)を吸引し、忙しく手を動かしていた。 ベッドには、全身の筋肉が弱る筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)で寝たきりの鈴木季美江さん(48)。 「季美江さんが人工呼吸器を着ける前からのお付き合い。子どもが同年齢だから話が合うんです。どういう看護…(2010年6月22日) 続きを読む
救急外来診療の充実図る 公立陶生病院 味岡正純さん 写真
 「大丈夫だよ」 緊張する高齢女性を励ましながら、味岡正純さんは直径1.2ミリのカテーテルを、腕の血管に送り込んでいく。 局所麻酔で行われる心臓カテーテル検査だ。モニターに映し出される心室や冠動脈に鋭い視線を走らせる。「OK。決定的に悪いところはないから安心だよ。よかったね」と柔和な表情で声をかけた。 狭心症…(2010年6月15日) 続きを読む

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